内視鏡による呼吸器系の通常検査:鼻腔内視鏡検査

内視鏡による呼吸器系の通常検査:鼻腔内視鏡検査

内視鏡による呼吸器系の通常検査:鼻腔内視鏡検査


イントロダクション

本e-Anatomy解剖モジュールは、鎮静されていない患者に対し実施した内視鏡検査による上気道(鼻腔、咽頭、喉頭)の観察を示したものです。
鼻腔ファイバースコピー検査を行う理由は、上気道の炎症・閉塞、腫瘤の観察、嚥下困難、発声障害、特に放射線治療前に行う耳鼻咽喉の腫瘍浸潤の分析・評価等様々です。鼻腔内視鏡検査は通常、鎮静なしで実施されます。これにより、発声時の声帯ヒダの可動性や嚥下時の咽頭相の異常(軟口蓋の挙上・収縮、喉頭蓋の傾斜等)を動的に評価し構造の形態学的観察を網羅的に行うことが可能となります。

本モジュールは特に上気道に深い関心を持つ医学生や研修医、医師を対象としています。

内視鏡を用いたヒト鼻咽頭部の解剖アトラス:鼻腔
鼻中隔軟骨部、下鼻甲介および中鼻甲介を示す総鼻道の内視鏡像。

機器と方法

鼻腔の検査は、Thibault Kennel医師(フランス、モンペリエの耳鼻咽喉外科医)により、健康なボランティアに対して実施されました。
画像は、Antoine Micheau医師とDenis Hoa医師(フランス、モンペリエの放射線科医)の解剖学的・科学的監修の下、獣医解剖学者であるStephan Mahlerによりラベル付けされました。

解剖学的構造はTerminologia Anatomica 2に基づいてラベル付けされており、以下のテーマに沿ってまとめられています。

  • 一般解剖
    • 外鼻
    • 鼻中隔
    • 鼻中隔の外側壁
    • 鼻腔
    • Nasopharynx
  • 咽頭鼻部
  • 咽頭口部
  • 咽頭喉頭部
  • 喉頭

画像

ヒト経鼻内視鏡像(ラベル付き):喉頭入口部
梨状陥凹、披裂軟骨、外転位の声帯、喉頭蓋を示すヒト喉頭の内視鏡像。
ヒト経鼻内視鏡像(ラベル付き):梨状陥凹
左梨状陥凹を中心に、内転位の声帯を示すヒト喉頭の内視鏡像。
内視鏡を用いたヒト鼻咽頭部の解剖アトラス:鼻腔
図 1 - 鼻中隔軟骨部、下鼻甲介および中鼻甲介を示す総鼻道の内視鏡像。
ヒト経鼻内視鏡像(ラベル付き):喉頭入口部
図 2 - 梨状陥凹、披裂軟骨、外転位の声帯、喉頭蓋を示すヒト喉頭の内視鏡像。
ヒト経鼻内視鏡像(ラベル付き):梨状陥凹
図 3 - 左梨状陥凹を中心に、内転位の声帯を示すヒト喉頭の内視鏡像。
  • Terminologia anatomica: international anatomical terminology By the Federative Committee on Anatomical Terminology (FCAT).  Stuttgart:  Georg Thieme Verlag.  ISBN-10: 3-13-114361-4. ISBN-13: 978-3-13-114361-7