上肢の正常血管造影(DSA)

上肢の正常血管造影(DSA)

上肢の正常血管造影(DSA)


イントロダクション

本e-Anatomy解剖モジュールは、末梢血管造影(デジタル・サブトラクション・アンギオグラフィー法、あるいはDSA法)による上肢の血管解剖アトラスです。

CTAやMRAの発展により、現代の医療実践において上肢のカテーテル動脈造影はあまり行われなくなっているものの、本モジュールを作成することとしました。カテーテル動脈造影は、外傷、急性動脈閉塞、バイパス移植手術の計画、スチール症候群、血管炎や脈管異常などの病態では、診断と治療において重要な役割を担い続けています。

 

機器と方法

上肢動脈造影検査画像は、50歳の女性患者の左上肢から取得したものです。患者はバージャー病で、重度の二次性レイノー現象を併発しており、指の虚血の結果左親指と人差し指に壊疽を有しています。

右大腿部穿刺後、100cmの4Fアングル型カテーテル(Vertebral型)を標的となる鎖骨下動脈に挿入しました。鎖骨下動脈造影は、AP方向で、造影剤を毎秒7ml、計15ml注入し、毎秒2フレームで撮影を行いました。続いて上腕動脈へカテーテルを挿入し、連続的に上肢の他の部分の血管造影を実施しました。

近位上肢の動脈(鎖骨下動脈、腋窩動脈、上腕動脈、橈骨動脈、尺骨動脈)にはアテローム動脈硬化が見られませんでしたが、遠位の手指の血管造影で多くの動脈閉塞(全ての指に見られるものの、第一・第二指・第四指に主な病変)と不完全動脈弓が確認されました。

背側手根動脈弓(背側手根動脈吻合、背側手根動脈網とも)、背側中手動脈、背側指動脈は本検査上では視認できません。

画像はJulien Frandon医師(フランス、ニームの血管放射線学専門医)により提供されました。

本アトラスの解剖学的構造は、Antoine Micheau医師(フランス、モンペリエの放射線科医)によってTerminologia Anatomica(TA2、2020年版)に基づいて注釈付けされています。

利用可能なコンテンツはありません

  • Terminologia Anatomica 2 : https://fipat.library.dal.ca/ta2/
  • Netter, Frank H. (2011) Atlas of human anatomy /Philadelphia, PA : Saunders/Elsevier
  • Pocket Atlas of Human Anatomy: 5th edition - W. Dauber, Founded by Heinz Feneis