大内転筋
Adductor magnus
- ラテン語での同義語: Musculus adductor magnus
定義
大内転筋 |
|
起始 |
坐骨恥骨枝、坐骨結節 |
停止 |
大腿骨(殿筋粗面、粗線、内側顆上線、内転筋結節) |
動脈 |
閉鎖動脈 |
神経支配 |
閉鎖神経後枝(内転部)および坐骨神経(ハムストリング部) |
作用 |
股関節における大腿の内転および内旋、股関節の伸展 |
大内転筋は、大腿内側区画において最大かつ最も強力な内転筋である。
部位・起始・停止
大内転筋は、内転(恥骨大腿)部とハムストリング(坐骨顆)部という2つの異なる部位からなる複合筋であり、両部位は起始・停止・神経支配・機能において異なる。両部位は合わさって大腿内側の深筋層を形成し、股関節の内転・伸展および安定化において重要な役割を担う。
部位 |
起始 |
停止 |
神経支配
内転部:閉鎖神経(後枝)— L2、L3、L4
ハムストリング部:坐骨神経の脛骨神経部
この二重神経支配は、大内転筋が大腿の内側区画と後区画との間に位置する移行的な性格を有することを示している。
作用
主作用は、股関節における大腿の内転(両部位)である。これに加えて:
内転部:大腿の屈曲および内旋を補助する。
ハムストリング部:ハムストリング筋群と協調して大腿の伸展を補助する。
参考文献
Drake, R. L., Vogl, A. W., & Mitchell, A. W. M. (2010). Gray’s Anatomy for Students (2nd ed., Chapter 6: Lower Limb, p. 566-568). Philadelphia: Churchill Livingstone Elsevier.