三叉神経主感覚核
Nucleus sensorius principalis nervi trigemini
- ラテン語での同義語: Nucleus principalis nervi trigemini
定義
橋中部に位置し、三叉神経運動核の外側に存在する三叉神経主感覚核は、顔面・頭皮・頭部からの触覚および圧覚に関する感覚情報の処理において中枢的な役割を果たしている。三叉神経主感覚核の意義を十分に理解するためには、そのシナプス結合について詳しく検討することが不可欠である。
顔面・頭皮・頭部からの触覚および圧覚に関する感覚情報は、まず三叉神経半月神経節に存在する一次ニューロンによって収集される。これらのニューロンの中枢突起は、橋において脳幹に入った後、上行して橋内の三叉神経主感覚核へと到達する。ここで触覚および圧覚の情報が伝達され、核内に存在する二次ニューロンの細胞体とシナプスを形成する。この中継された情報は、三叉神経毛帯を介して視床へと送られ、具体的には視床の後内側腹側核(VPM)へと投射される。
橋において三叉神経主感覚核を障害する病変が生じた場合、これらの感覚知覚の著明な消失をきたし、具体的には橋における病変側に対応する顔面半側に限局した感覚障害が生じる。
参考文献
Snell, R.S. (2010). ‘Chapter 11: The cranial nerve nuclei and their central connections and distribution’, in Clinical Neuroanatomy. (7th ed.) Philadelphia: Wolters Kluwer Health/Lippincott Williams & Wilkins, pp. 341-344.
Sonne J, Lopez-Ojeda W. Neuroanatomy, Cranial Nerve. [Updated 2022 Dec 9]. In: StatPearls [Internet]. Treasure Island (FL): StatPearls Publishing; 2024 Jan-. Available from: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK470353/