仙骨
Os sacrum
- ラテン語での同義語: Os sacrale
- 関連用語: 仙骨[仙椎1-5]
定義
仙骨は大型の三角形の骨であり、脊柱の下部、および骨盤腔の上後部に位置し、両側の寛骨の間にくさびのように嵌入している。
仙骨は5個の仙椎(S1〜S5)の癒合によって形成される。
その上部すなわち底は最下位の腰椎と関節を形成し、尖端は尾骨と関節を形成する。仙骨は自体の上で彎曲しており、きわめて斜めに配置されている。底は前方に突出し、最下位の腰椎と関節を形成した際に明瞭な仙椎角を形成する。中心部は後方に突出し、骨盤腔の容積を増大させる。
仙骨にはいくつかの重要な解剖学的特徴がある。
1. 仙骨管: 仙骨管は仙骨の中心部を走行し、脊柱管の続きをなす。仙骨神経を収容する。
2. 仙骨孔: 各側に4対の前仙骨孔および後仙骨孔が存在し、仙骨神経および血管の通路となる。
3. 仙骨岬角: 第1仙椎(S1)の前方突出縁であり、骨盤上口の一部を形成する。
4. 仙骨翼: 仙骨の外側翼部であり、骨盤の腸骨と関節を形成して仙腸関節を構成する。
5. 正中仙骨稜: 仙椎の棘突起が癒合することによって形成される隆起であり、後面に位置する。
6. 中間および外側仙骨稜: それぞれ関節突起および横突起の癒合によって形成され、正中仙骨稜に平行して走行する。
7. 仙骨裂孔: 仙骨管の下端に位置する開口部であり、第5仙椎の椎弓板が正中線で癒合しないことによって形成される。
仙骨は骨盤の安定性を維持し、上半身の体重を支持するうえで重要な役割を果たす。また、各種靱帯および筋の付着部としても機能し、骨盤および腰部の安定性と運動に寄与する。
参考文献
Gray's Anatomy (20th U.S. edition of Gray's Anatomy of the Human Body, published in 1918 – from http://www.bartleby.com/107/).
Best Practices for Dorsal Root Ganglion Stimulation for Chronic Pain: Guidelines From the American Society of Pain and Neuroscience.Chapman KB, Sayed D, Lamer T, et al.Journal of Pain Research. 2023;16:839-879. doi:10.2147/JPR.S364370.
The Human Sacrum and Safe Approaches for Screw Placement.Arman C, Naderi S, Kiray A, et al.Journal of Clinical Neuroscience : Official Journal of the Neurosurgical Society of Australasia. 2009;16(8):1046-9. doi:10.1016/j.jocn.2008.07.081.
Variations in Sacral Morphology and Implications for Iliosacral Screw Fixation.Miller AN, Routt ML.The Journal of the American Academy of Orthopaedic Surgeons. 2012;20(1):8-16. doi:10.5435/JAAOS-20-01-008.