脊髄軟膜
Pia spinalis
- ラテン語での同義語: Pia mater spinalis
定義
脊髄軟膜は、脊髄を包む髄膜の最内層である。これは本質的に、脳を取り囲む脳軟膜の続きであり、大後頭孔を通って下方へ延び、脊柱管内へと入る。脊柱管内では、脊髄軟膜として脊髄を密に覆う。
成人においては、脊髄はL1椎骨の下縁で終わるが、脊髄軟膜はL1を超えてさらに下方へと続く。第2仙椎レベルでクモ膜を貫通し、最終的に尾骨に付着する。この脊髄軟膜の伸展部は終糸と呼ばれる。その主な役割は、脊髄をクモ膜下腔内で浮遊しないよう垂直方向に固定することである。L1からS2までのクモ膜下腔内に位置する終糸の部分は内終糸と呼ばれ、S2から尾骨までのクモ膜下腔外に位置する部分は外終糸と呼ばれる。
また、脊髄軟膜には外側方向へ三角形状に突出する複数の伸展部が存在する。歯状靱帯と呼ばれるこれらの伸展部は、脊髄の全長にわたって走行する。これらは脊髄から、腹側および背側の神経根の間を通り、クモ膜および硬膜に強固に付着する。その役割は、脊髄を水平方向に固定し、支持することである。
参考文献
Snell, R.S. (2010). ‘Chapter 15: The Meninges of the Brain and Spinal Cord’, in Clinical Neuroanatomy. (7th ed.) Philadelphia: Wolters Kluwer Health/Lippincott Williams & Wilkins, pp.437.
Sehgal, I. and M Das, J. Anatomy, Back, Spinal Meninges. [Updated 2022 Jun 11]. In: StatPearls [Internet]. Treasure Island (FL): StatPearls Publishing; 2022 Jan-. Available from: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK547755/
Mioni, J., Piran, P. (2020). ‘Chapter 4: Meninges and Ventricles’, in Functional and Clinical Neuroanatomy, A Guide for Healthcare Professionals. Academic Press, pp. 95-129. https://doi.org/10.1016/B978-0-12-817424-1.00004-5