内頸動脈神経叢

Plexus caroticus internus

定義

Muhammad A. Javaid

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内頸動脈神経叢とは、内頸動脈の外側面に位置するニューロンの網状構造を指す。この神経叢は、内頸動脈神経と呼ばれる上頸神経節の分枝を介して、節後交感神経ニューロンを受け取る。その後、内頸動脈神経叢内の交感神経線維は内頸動脈の走行に沿い、頸動脈管を上行して頭蓋腔へと入る。これらの節後交感神経ニューロンは、さまざまな頭蓋内構造へと分布する。

例えば、眼においては、節後交感神経ニューロンは鼻毛様体神経およびその長・短毛様体神経分枝を経由するか、あるいは内頸動脈の眼動脈分枝に沿って眼球へと到達する。ここで交感神経ニューロンは、虹彩の瞳孔散大筋および上眼瞼挙筋の2つの筋を支配する。前者の収縮は散瞳をもたらし、後者は眼瞼の下垂を防ぐ。

内頸動脈神経叢からは一部の線維が深錐体神経として分岐し、翼突管神経を介して節後交感神経ニューロンを翼口蓋神経節へと伝達する。翼突管神経はまた、顔面神経核からの副交感神経ニューロンも伝える。神経節から先では、交感神経支配は翼口蓋神経節および上顎神経の分枝を介して鼻腔、口蓋、および副鼻腔へと分布する。涙腺を支配する節後交感神経線維は、より長い経路をたどる。すなわち、神経節交通枝を介して翼口蓋神経節から上顎神経へと移行し、さらに上顎神経から眼神経へと乗り換えて、最終的に涙腺へと到達する。

節後交感神経線維の一部は、内頸動脈の頸鼓動脈分枝の走行に沿い、頸鼓神経として中耳の鼓室神経叢へと到達する。この部位から、節後ニューロンは耳介側頭神経を経由して最終的に耳下腺へと到達する。

なお、耳下腺とは異なり、顎下腺および舌下唾液腺への交感神経ニューロンは、顔面動脈や舌動脈などの外頸動脈の分枝に沿って各腺へと到達する点に留意されたい。

参考文献

  • Standring, S. and Gray, H. (2016). ‘Section 4: Head and Neck: Overview and Surface Anatomy’ in Gray’s anatomy The anatomical Basis of Clinical Practice. (41st ed.) New York: Elsevier, pp. 410 & Fig 26.7.

  • Snell, R.S. (2010). ‘Chapter 14: The Autonomic Nervous System’, in Clinical Neuroanatomy. (7th ed.) Philadelphia: Wolters Kluwer Health/Lippincott Williams & Wilkins, pp. 397-400.