尺骨の鈎状突起
Processus coronoideus ulnae
- 関連用語: 鈎状突起
定義
鉤状突起は、尺骨の上部前面から前方に突出する三角形の隆起である。
その基部は骨体と連続し、相当な強度を有する。尖端は尖り、わずかに上方に湾曲しており、前腕の屈曲時には上腕骨の鉤状窩に嵌入する。上面は平滑で凹状をなし、半月切痕の下部を形成する。前下面は凹状であり、上腕筋の停止部に対応する粗な圧痕が認められる。この面と骨体前面との接合部には粗な隆起、すなわち尺骨粗面があり、上腕筋の一部が停止する。この粗面の外側縁には斜索が付着する。外側面には、狭長な楕円形の関節性陥凹である橈骨切痕が存在する。内側面は、その突出した自由縁によって内側側副靱帯の一部の付着部となる。この面の前部には小さな円形の隆起があり、浅指屈筋の一頭の起始となる。この隆起の後方には、深指屈筋の起始の一部に対応する陥凹がある。また、この隆起から下降する稜があり、円回内筋の一頭の起始となる。長母指屈筋は、鉤状突起の下部から円形の筋線維束によって起始することが少なくない。
参考文献
This definition incorporates text from a public domain edition of Gray's Anatomy (20th U.S. edition of Gray's Anatomy of the Human Body, published in 1918 – from http://www.bartleby.com/107/).