正中神経の総掌側指神経
Rami digitales palmares communes nervi mediani
- Latin synonyms: Nervi digitales palmares laterales communes
定義
手掌において、正中神経は皮膚および手掌腱膜に覆われ、屈筋群の腱の上に位置する。手根横靱帯の下から出た直後、神経は拡大・扁平化し、より小さい外側部とより大きい内側部とに分かれる。
- 外側部は、母指球の筋群のうち短母指外転筋・対立筋・短母指屈筋の浅頭に対して短く太い枝を送り、その後3本の固有掌側指神経に分かれる。そのうち2本は母指の両側面に分布し、第3の枝は第1虫様筋に細枝を送るとともに示指の橈側に分布する。
- 神経の内側部は2本の総掌側指神経に分かれる。第1の総掌側指神経は第2虫様筋に細枝を送り、示指と中指の間の指間に向かって走り、そこでこれら両指の隣接面に分布する2本の固有掌側指神経に分かれる。第2の総掌側指神経は中指と環指の間の指間に向かって走り、これら両指の隣接面に分布する2本の固有掌側指神経に分かれる。また、尺骨神経の枝と交通し、場合によっては第3虫様筋に細枝を送ることもある。