筆者
Antoine Micheau - MD , Denis Hoa - MD , Susanne AEB Borofka - PhD - dipl. ECVDI
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2019年 10月 29日 火曜日
セクション
犬解剖学的構造
このvet-Anatomy 獣医学アトラスのモデュールはCTによる犬の腹部と骨盤に関するものです。
CT画像は健康な6歳の去勢された雄犬を撮影したものです。
動物アトラスvet-Anatomy のモデュールでは、CTによる犬の腹腔と骨盤のラベル付き解剖断面図、そして犬の腹部3D画像が表示されます。
CT画像は三つの異なる平面図(横断、矢状断、背側)、二つのコントラスト(軟部組織/管と骨)で利用可能です。追加3D 解剖学図がモデュール最後に利用可能で、犬の肉眼解剖学の理解を深め、骨、内臓学(肝臓、脾臓、膵臓、消化管)、泌尿生殖器系、動脈、全身静脈系(主に後大静脈とその系統)、門脈系、筋肉そして体表解剖学 の3Dボリュームレンダリングが表示されます。
834の解剖学的部位がラベル付けされ、異なるセクション(フィルター)で利用可能です:
このヨード造影剤を使用したCTは健康な6歳の去勢された雄犬(ラブラドール・レトリバー)にDr.Susanne AEB Boroffka, dipl. ECVDI, PhD (オランダ、ユトレヒト)によって行われました。
3Dボリュームレンダリングイメージは同じCTdicom データをもとにDr. Antoine Micheauによって GE ADW上で作成されました。
画像表示、解剖学ラベリングそして解剖学定義はDr. Antoine Micheau、レントゲン技師(フランス、モンプリエ) と Dr. Denis Hoa、レントゲン技師 (フランス、モンプリエ)によって作成されました。
用語はthe Nomina Anatomica Veterinaria (Sixth edition - 2018 by ICVGAN)で定義されたラテン語を使いラベル付けされています。Antoine Micheau - MD, Imaiosによりラテン語から英語とフランス語に翻訳されました。
著者の解剖学に関する特筆:
犬の肝臓の分裂は解剖学的考察に基づき2つの突起と共に4つの葉と4つの副葉で描写されています。これはNAVで使われている学名です。
人間の肝臓のCouinaud分類と犬の肝臓の脈管解剖学の類似性に基づき、犬の肝臓静脈系の脈管解剖学の使用は混同がより少ないため、この臓器においては外科学的アプローチ(放射線学的も同様)のためにより便利であると考える著者もいます。
vet-Anatomyでは犬の肝分節のために L. Mari と F. Acocellaの出版を使用しました。犬の肝葉と人間の肝臓部分は類似しているので human terminologia anatomicaの学名を使っています。
セクション | 区分 | 葉 | NAVにおける従来の学名 | 区分ナンバリング提案 | 学名提案 | 人間の相当部分 |
左 | 左 | 左側 | 外側肝臓左葉 | II IIa (背側) IIb (腹側) |
部分 II – 左外側肝葉 | 左後外側部分; 部分 II
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左内側 | 内側肝臓左葉 | III | 部分 III – 左内側肝葉 | 左前外側部分; 部分 III
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中央 | 方形 | 方形葉 | IV | 部分IV – 方形葉 | 左内側部分; 部分 IV
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右内側 | 内側肝臓右葉 | V | 部分 V – 右内側肝葉 | 前内側部分; 部分 V | ||
尾状葉乳頭突起 | 乳頭突起 | I | 部分 I – 乳頭突起 | 後部分; 尾状葉; 部分 I
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右 | 右 | 右外側 | 外側肝臓右葉 | VI VIa (背側) VIb (腹側) |
部分VI – 右」外側肝葉 | 前外側部分; 部分 VI
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尾状葉尾状突起 | 尾状突起
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VII | 部分 VII – 尾状突起 | 後外側部分; 部分 VII
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犬は部分VIIIなし
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後内側部分; 部分 VIII
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肝分節に関する特筆 :
犬 (15)
ネコ (2)
馬 (1)
雄牛と牝牛 (1)
マウス (1)