犬の頸部CTの注釈付き断面解剖

犬の頸部CTの注釈付き断面解剖

犬の頸部CTの注釈付き断面解剖


イントロダクション

犬のCT検査は様々な臨床の場面において実施されます。例えば、頸部痛、神経障害、外傷、腫瘤がある場合や、頭や頸の腫瘍の病期分類の際などです。

首の解剖学的構造は非常に複雑です。骨や筋、関節、内臓、循環、神経に関わる構造の多くがこの部位に集中しているためです。

本モジュールは、CT検査によって犬の頸部の断面解剖を詳細にすることを目的としています。

犬の頸部のCT解剖学アトラス
C2レベルでの犬の頸部横断面CT画像。甲状腺、内頸静脈および外頸静脈、総頸動脈が描出されている。

機器と方法

CT検査は造影剤の注入前後の犬に対して実施されました。 

頭頂部から肩甲部にかけて行われました。検査によって得られた三つの方向(横断、矢状、背側)からの画像には注釈が付けられています。さらに、軸骨格、血管、甲状腺、リンパ節の3D画像によって補足されています。


解剖学的構造は、Stephan Mahler(DVM、MA、MSc、PhD取得。IMAIOSの獣医解剖学者)によってNomina Anatomica Veterinaria (NAV)に基づいてラベル付けされました。

解剖学的構造は様々なテーマに沿って以下のように分類されています。

  • 体部
  • 部位
  • 骨格
    • 頭蓋骨
    • 舌骨装置
    • 脊柱
    • 肩甲骨
    • 肋骨
    • 椎骨のナンバリング
    • 肋骨のナンバリング
  • 関節
  • 靱帯
    • 皮筋
    • 頭部の筋
    • 頸部の筋
    • 背部の筋
    • 胸部の筋
    • 上肢の筋
    • 筋膜
  • 喉頭
  • 気管
  • 甲状腺
  • 咽頭
  • 大唾液腺
  • 食道
  • 動脈
  • 静脈 - 硬膜静脈洞
  • リンパ節
  • 中枢神経系
  • 神経

キーフレーム

犬の頸部のラベル付きCT画像
犬の頸部の正中矢状断面CT画像。頸椎、椎間円板、脊髄が描出されている。
犬の頸椎
犬の頸部CTから得られた頸椎の3D再構成画像
犬の頸部のCT解剖学アトラス
図 1 - C2レベルでの犬の頸部横断面CT画像。甲状腺、内頸静脈および外頸静脈、総頸動脈が描出されている。
犬の頸部のラベル付きCT画像
図 2 - 犬の頸部の正中矢状断面CT画像。頸椎、椎間円板、脊髄が描出されている。
犬の頸椎
図 3 - 犬の頸部CTから得られた頸椎の3D再構成画像
  • International Committee on Veterinary Gross Anatomical Nomenclature. 2017. Nomina Anatomica Veterinaria. Sixth Edition. Ghent (Belgium).
  • Evans HE, de Lahunta A 2013. Evans Miller’s Anatomy of the Dog. Fourth Edition. St Louis (MI). Elsevier Saunders.
  • Ruberte J, Sautet J 1998. Atlas d’Anatomie du Chien et du Chat. Barcelone. Multimédica.
  • Done SH, Goody PC, Evans SA, Stickland NC 2009. Color Atlas of Veterinary Anatomy Volume 3: The Dog and Cat. Second Edition. Toronto. Mosby Elsevier.