上爪皮
Eponychium
定義
上爪皮は、爪の基部に位置する生きた表皮組織であり、具体的には近位爪郭の下面を形成する。
上爪皮は甘皮を産生する役割を担う。甘皮とは、近位爪体の背側面に付着する薄い非生体性ケラチン層であり、病原体および外的刺激に対する防御barrier(保護障壁)として機能する。
上爪皮は指の皮膚と連続しており、そのケラチン化産物である甘皮とは明確に区別される。組織学的には、上爪皮は重層扁平上皮から構成され、その下層の結合組織によって支持されており、血管および神経の供給は他の爪周囲組織と同様である。
上爪皮の解剖学的境界は、近位側では指の皮膚によって、遠位側では爪体の起始部によって規定される。上爪皮は爪母基の上方に位置し、爪体の形成には関与しないが、甘皮の形成に関与する。甘皮は、爪体と近位爪郭との間の潜在的な間隙を封鎖する役割を果たす。
本構造は臨床的に重要であり、上爪皮の損傷または除去は、爪囲炎およびその他の爪郭感染症の発症素因となりうる。
参考文献