気管側壁

Margo sinister tracheae

定義

Antoine Micheau

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IASLCリンパ節マップ(IASLC lymph node map)において、右側と左側の気管傍リンパ節所属リンパ節を区別する解剖学的境界は気管の左側壁であり、気管の正中線ではない点に留意が必要である。

このランドマーク(landmark)は、4R所属リンパ節(右下気管傍)4L所属リンパ節(左下気管傍)の鑑別、ならびに2Rと2Lの鑑別において重要である。具体的には以下のとおりである。

  • 4R所属リンパ節は、上方では左腕頭静脈の尾側縁と気管との交点から、下方では奇静脈の下縁まで広がり、左側の境界は気管の左側縁である。

  • 4L所属リンパ節は気管の左側壁より左方に位置し、上方では大動脈弓の上縁から、下方では動脈管索の内側における左肺動脈の上縁まで広がる。

区分線が気管正中線ではなく気管左側壁であるため、4R所属リンパ節はより広い解剖学的領域を包含し、気管の前方および右方に位置するリンパ節がともに含まれる。すなわち、気管の直前方(気管前)に位置するリンパ節は4Lではなく4Rに分類される。

この区別は病期分類上も重要な意義を持つ。気管前腔にリンパ節転移を有する右側肺癌は同側N2に分類されるのに対し、気管前リンパ節に転移を有する左側肺癌は対側N3に分類される。

参考文献

ギャラリー